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素晴らしきバレエの世界

素晴らしきバレエの世界

ープロのバレリーナになるためには

最近の人達……こう言うと嫌がられそうですが、親を含め子供達ってあきらめが早いと思うんです。耐えて耐えて、あとはタイミング。
私なんか小学校4年生から始めて遅咲きでしたけど、出会った恩師達のおかげで没頭するタイミングをつかめたのかなと思います。
本当にただただガムシャラだったという感じです。

ーバレエの世界の素晴らしさ

バレエは脚本、音楽、振付、衣装など多ジャンルの芸術が混交する「総合芸術」と言われているんですけど、音楽に合わせて生身ひとつで物語から感情、造形までを表現する究極の芸術なんです。演者、観客、衣装、音楽、セットが一体になったとき、たまらない気持ち良さがあるんです。
クラシックバレエは100年以上昔に作られたものが現代でも全く古さを感じさせずに同じ感動を呼ぶんですよ。時代が変わっても価値が変わらないものって数少ないと思うんですけど、そういう伝統のあるものに携われることは幸せなことだし、クラシックバレエを通してその時代を垣間見ることができるんですよね。テーマや教訓、言わんとしている事はいつの時代も変わりがなかったり、そういうことに気づく面白さもあり、いつまでも飽きないですよね。

ー将来プロを目指す人へ一言

辛くて、厳しいことの方が多いというか、正直辛いことばっかりなんですけど、だからこそ、それを乗り越えたときに手にする喜びの大きさ、達成感っていうのはちょっと他のものでは味わえないものがあると思います。
経験した者だから言えるのですが、辛い思いをたくさんして欲しいなって思います。自分自身に感動するなんて普通はなかなかないし、苦労の向こう側でしか見られない本当の感動があるんです。

私が世界の舞台に立って、感じたあの素晴らしさを同じように味わえる子が出てくれるといいなと思いますね。

先生